ソナチネに進級した生徒さんの言葉、エピソードをご紹介させていただきます。
子供らしい純粋な発想が可愛らしいのですが、深いんです。
楽譜に書いてある〇〇とは?
ソナチネ、いいなぁと思うんです
「よしっ、ソナチネにいこうか!!」
ソナチネ進級を告げた時の、彼女の嬉しそうな顔がたまらなかったなぁー。
すでに数曲のレパートリーを弾いた生徒さんがある日、衝撃の発言を?!
ソナチネっていいなぁと思うんです!!
そうだよね・・、ピアノ学習者なら誰もが憧れるもんね。
良かった、良かった。
この喜びは貴女が頑張った証だよ!
そう思いつつ、嬉しくレッスンさせていただいておりました。
何度も何度も「ソナチネっていいなぁ」を繰り返す彼女に、ふとその理由を聞いてみました。
私:どうして、そんなにソナチネいいなぁと思うの??
生徒さん:なんていうか・・、どう弾いたら良いのかが全部書いてあるから
私:??どういうこと??
生徒さん:強弱記号とかが詳しく書いてあるから、、弾きやすいんです。
そこーーーーっ?!笑
確かに、彼女は音で表現するのが苦手と言ってました・・。思い出した!
ソナチネには表現方法が書いてあるから、自分にとってはとても弾きやすいと。
ほーー、そういう感想もあるんだね。
っていうか、これまでの楽譜にもたくさん書いてあったよ!!
表現することを意識できるようになったってこと
ピアノパーティーから、少しずつ演奏に関する記号(楽語)をお勉強します。
彼女も、ソナチネに入るまでに相当量の楽語を覚えているんですよね。
しかし、それを意識する余裕がなかったというところでしょうか?
テクニック的(指を動かすことた音を奏でること)に必死で、表現にまで辿りつかなかったんですね。
振り返れば、レッスンで指摘されて「あ、そうだったーー」と言ってましたね。笑
楽譜に多くのことが書かれているのは、ソナチネだけではありません。
でも、日々の繰り返しにより、今まで意識できなかったことが「ソナチネ」を数曲学んだことで意識できるようになったということですね。
これ、すごーく素晴らしいことですよ。
もちろん、彼女の演奏は格段に変化しています。
継続すること、考えることの大切さを私自身も再確認しました。(ありがとう!)
ピアノを習ったからすぐにできることではありません。
音が読めるようになったからすぐに理解できることでもありません。
表現を意識することができるようになるには、同じことを何度も何度も繰り返して経験すること。
(ピアノ以外でも同じだと考えます。)
彼女は「感じる心」をしっかりと持っています。
自分が考えているよりも、ずっとずっとロマンチストです。
表現を意識できるようになったことで、彼女のロマンチシズムが音楽の中で爆発できることを願っています。
ソナチネ
ソナチネとは形式の名前。
ソナタ形式を縮小したもの・・と考えていただけるといいかな?
ソナタを弾く前に、ソナチネ作品で
曲の作りを調べたり
調の動きを調べたり
テーマについて調べたり(ソナタ、ソナチネには第一テーマ、第二テーマがあります)
「ソナタ形式」というものが、どんな作品なのか?をソナチネで学びます。
バスティンベーシックス4では「ソナタ形式」にも触れますが、ほんの少しで・・
何曲もくわしく調べるわけではないため
レッスン中に生徒さんから聞かれる言葉は「へーーーーー!!!」がほとんど。笑
でも数曲弾いていくと、自分がわかったことをスマートに説明できるようになります。
こんな姿が見られるのは、私はとっても嬉しいです!!
ピアノパーティーで「ステップ上がる〜スキップ下がる〜」と言っていた生徒さんが
ソナタ形式のお勉強ですからね・・
そりゃー感慨深いですよ!!
ソナチネに進級するまで
「どのくらいでソナチネが弾けるようになりますか?」
という質問を受けることがありますが、結論をいうと人それぞれです。
皆が一斉にピアノのレッスンを始めるわけではありませんからね!
ピアノを始めた年齢
本人の理解度
本人の興味度
毎日の練習量
などで、ソナチネに進級できる時期は変わっていきます。
上記でご紹介した生徒さんのように、ソナタ形式を自分でアナリーゼ(楽曲分析)、演奏ができるためには、最短で3〜4年ほどはかかるでしょうか?
ソナチネに最短で辿り着くまでに必要なことは、やはり日々の積み重ねです。
毎日コツコツとレッスンで出された課題をクリアしていくこと!!
がむしゃらにやるではなく、サボるでもなく、コツコツと繰り返していくことです。
発表会やコンクールで早期にソナチネを弾くこともありますが、その一曲が弾けたからといってソナタ形式が理解できたことにはなりませんからね。
納得できるソナチネ(ソナタ)を弾くためには、総合的な理解が必要です。
だから、毎日コツコツなんですよね。
プラス、ピアノ以外のこともたくさん経験して欲しい。
遊んだり、喧嘩したり、美味しいもの食べたり、綺麗なものを見たり、ちょっぴり怖い体験をしたり・・。
全ての経験が、皆さんの音楽を豊かにしてくれますよ!!
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