【ブルグミュラー25の練習曲】曲目だけでイメージできない時、あなたはどうする?

ソナチネ、いいなぁと思うんです

ピアノパーティーAからピアノレッスンがスタートして、数年コツコツ頑張っていると「ブルグミュラー25の練習曲」にたどり着きます。

ブルグミュラーは一つの憧れであり、目標にしているテキストではないでしょうか?

(どちらかというとママが?笑)

私も、ブルグミュラー18の練習曲・25の練習曲、大好きです!!

ブルグミュラー25の練習曲

「ブルグミュラー」って何か知っていますか?

皆さんは「テキストの名前」と思っているのではないか?と思いますので、少しだけご説明を。

ブルグミュラーとは、テキストの名前ではなく作曲家の名前です。

Friedrich Burgmüller

名前:ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー
生年月日:1806年12月4日(1874年2月13日・67歳でお亡くなりになりました。)
生まれた国:ドイツ

ブルグミュラーのお父様は、オルガン奏者、指揮者として活躍された方です。(ヨハン・アウグスト・フランツ・ブルクミュラー)

きっと、ブルグミュラーは厳格な家庭で育ったのでしょうね。

ちなみに、ブルグミュラーには弟さん(ノルベルト・ブルグミュラー)もいて、同じように音楽の道を歩んでいましたが、26歳の若さで亡くなられました。

実は、音楽家、作曲家として将来が期待されていたのは、兄ではなく、弟のノルベルトさんだったんですよ。残念ですよね・・。

皆さんが知っているブルグミュラーは、26歳の時に音楽活動の拠点をドイツからパリに移しました。

当時のパリは音楽家憧れの地で、お金持ちのご婦人、娘さんたちのピアノ教師をしながら生計を立てる音楽家がたくさんいたんですよ。

皆さんも名前を聞いたことがあるであろうロッシーにやショパンも、その一人です。

なぜ、ブルグミュラーが好きなの?

私は、ブルグミュラーの曲集、大好きです。

なぜ、好きなのか?と聞かれると一言では表せません。

一曲一曲に素敵なタイトルがついている

一曲一曲の目標が明確

テクニックだけではなく、表現的な要素が深すぎる

練習曲として仕上げやすい長さ

ステージでも映える

言葉にすれば、こんな感じかな?

さらに、なんといってもブルグミュラーの音楽は美しいです。

この美しさは、ブルグミュラー自身が感じ取った憧れの地「パリ」のエッセンスなのでしょう。

とても高貴な雰囲気が伝わってきます。

→ ブルグミュラー18の練習曲より「真珠」

たくさんの連なっている真珠、その一粒一粒の美しさが細かく丁寧に「音」で表現されています。

最後は、もつれあったのか?ばらけちゃったのか?

弾き手の想像力がかき立てられる部分ですね。

Tuttiピアノ教室の皆さん、もう少しお兄さん、お姉さんになったらぜひチャレンジしてほしい!!

ブルグミュラーで曲がイメージできない時はどうする?

今年の春から「ブルグミュラー25の練習曲」にチャレンジしている生徒さんがいます。

その保護者から、先日素晴らしいご質問をいただきました。

ご紹介させていただきますね!

○○○がブルグミュラーに入ったので、ブルグミュラーのCDや音源など何か聴かせてみようと思うのですが、人の演奏を聴くうえで何か気をつけたほうがいいことなどありましたら、急ぎませんので教えていただけると助かります。

とても良い質問だと感じました。

ピアノ練習者にとって、実に素朴な疑問ではないでしょうか?

特に、パパやママは「子供が練習する曲、理想の音源を聴いてもらいたい!!」と思いますよね?

名ピアニストの演奏はたくさん聴いてほしい!!

素晴らしい音や表現を、自分の心の耳で感じてほしい!!

私も、そう願っています。

ただし!!!

これから練習する曲については、少しだけ待っていただきたいとお願いしました。

子供って、とても感が鋭く、それでいて吸収が速いんです。

子供さんと共に生活している保護者さまが一番よくわかっているでしょう。

なので、これから練習する曲を聴くことで、な〜んとなく曲を覚えてしまうのです。

この「な〜んとなく」が曲者!!

な〜んとなく知ってる、な〜んとなく覚えているままにピアノを弾いてしまうんです。

楽譜を読まずに・・・。

結果「音の間違い」「リズムの間違い」が山のように・・・。

なんとなく耳や体で覚えてしまっているため、それが抜けないんですよね?

何度注意されても、うろ覚えたまま弾いてしまう・・という悪循環を起こしてしまいます。

もちろん100%とは言いません。

しかし、過去何度もそのような生徒さんを見てきたので多いことは確かです。

音源を聴く時は

自分で楽譜を読み、ある程度弾けるようになってからが理想です!

曲を表現するために、記号や楽語というものが楽譜上に記載されています。

まずは、楽譜上から読み取れることを子供なりに理解させてあげてください。

その上で、音源を聴くことは本人にとってかなり有効だと考えます。

あー、この部分はそう弾くといいのね。

あっ、この楽語の意味勘違いしてた

この部分、楽譜と演奏に違いがあるけどどうすればいいんだろう?

など、疑問を感じるはずなんですよね?

この「気づき」が大切!!

自分の演奏を深めるお手伝いをしてくれます。

せっかく聴くのですから、お勉強になる、本人に効果的な聴き方をしていただけたら嬉しいです。

間違っても、うろ覚えで弾かないように。笑

こんなことをお伝えさせていただけるのは、良い質問があったからです。

保護者に感謝!!

「素晴らしい質問だな〜」と感心してしまいました。

曲目でイメージできなくても、楽譜には記号や楽語が記載されています。

その意味を知ることで、子供でも表現できる内容になっています。

まずは、書いてある通りに弾いてみましょう!!!

もちろん、どうしていいかわからない時はレッスンで質問してください。

聞かれたこと、なんでも答えます。

私にもわからないことであれば、宿題にさせてもらいます。笑

本人が「わかった!!」と納得できるまでやりますよ〜!!

ブルグミュラー25の練習曲、曲目でイメージが湧かなくても、自分で調べたり、レッスンで一緒に考えることで必ず弾けるようになるので、心配ご無用です。

一緒に音楽を掘り下げていくことが、ピアノ講師の楽しみです!!

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