先日の発表会の感想を生徒さんに聞くと「緊張して、、、」「恥ずかしくて、、、」となんだか悪いことでもしたかのように申し訳なさそうに感想を述べる生徒さんがいました。
緊張することは恥ずかしくも、もちろん悪いことでもありませんよ!
Contents
緊張すること
ピアノ発表会のために、数ヶ月頑張って練習してきたのに「緊張」から練習通りに弾けなかったというのは残念だし、演奏した本人は無念ですよね。
でも「緊張すること」は悪いことでも、恥ずかしいことでもない。
たくさんの人の前で、大きなグランドピアノで、いつもと違う環境で演奏するのですから緊張するのが当然とも言えます。
だから緊張することに対して、罪悪感を持つ必要は全くありません。
緊張というのは人間の防衛本能だそうです。
緊張すると
筋肉が硬くなる
呼吸が早くなる
血流が早くなる
まあ、私たちは平和な時代、場所で暮らしていますが狩りをする時代では自分の身を敵から守る必要がありました。
敵から身を守る時を想像してみて下さい。
きっとこの現象が現れますよね(そんな生易しいものではないでしょうが、、)
ど緊張です。
ちょっと話が逸れましたが、ピアノを弾くことに置き換えると
間違えたくない
止まりたくない
カッコ良く弾きたい
素敵な演奏にしたい
聴いている人を喜ばせたい
などになるでしょうか?
そう考えると、自然に防衛本能が働くようですね。
だから皆さんがピアノを弾く前に緊張するのは、ごく自然な心理だと思います。
しかし、問題は筋肉が硬くなると音もカチカチになってしまう、呼吸が早くなるとテンポが乱れてしまうこと。
思うように自分をコントロールできなくなるのがなんとも・・・不便です。
緊張してもいいんだ
ねっ!
緊張することはちっともおかしなことではないんです。
無理して緊張しないことを考えると、余計にカラダが硬くなってしまう(経験済み)
結果、指が動かなくなったり、呼吸が浅くなり深い響きを表現できなくなるわけです。
「あ、なんかいつもと違う。いつもの音が出せない?!」
焦る気持ちがどんどん緊張を深めていきますね。
でも、、、人は皆、緊張するものなんだよ。
緊張するのは当たり前で、お兄さん、お姉さんになった証拠だとでも、前向きに考えよう!!
緊張しない人の方が少ない(実際そうだと思う)と、自分を素直に受け入れる方がずっと楽ですよ!
緊張したっていいの。
緊張したらどうすれば?
じゃー、緊張したらどうしたら良いの?
うーん、これはもう「練習」しかないんですね。
どんなに緊張しても、平常心を失おうとも弾きはじめたら集中できる、指が反応するまで練習するしかないんです。
丁寧な練習、確実な練習は「これだけ練習したからできる!」という自分の中の自信に繋がります。
もちろん、中途半端な練習や納得できない練習ではだめです。
アスリートの方が「今できる練習は全てやりました」とインタビューに答えられているのを聞いたことがありませんか?
そう、これなんです!!
これって、アスリートだけではなく、ピアノ学習者にも言えることなんです。
今の自分ができる限りの練習ですから、年齢やレベルは関係ないのです。
「このくらいでいいかな?」という練習では緊張に耐えられなくなるんですよね。
毎日の練習に妥協せず、本気で取り組むことです。
そうすれば「緊張」することを受け入れられる自分になれる!
緊張したって大丈夫と思えるようになる!
そうなることで肩の力が少し抜ける!
不必要な力みもなくなる!
ピアノの練習っていろんな意味で奥が深いですよね。
ピアノを弾くことだけではなく、精神面もとても成長できる習い事だと感じます。
私自身もピアノを練習することで鍛えてもらえたことがとてもたくさんあります。
今も尚、、、
緊張する→自分で乗り切る→乗り切る努力をすることもその中の一つなんです。
だからピアノを習っている皆さんは、緊張することは悪いことでも、恥ずかしいことでもなく、とてもとても貴重な勉強をしているんですよ!!
それから・・・、ステージに立つ前には深い深い深呼吸を数回すると、荒く浅くなった呼吸、ドックンドックンとした鼓動がふっと落ち着きますよ。
ステージ裏に立ち会う時は、生徒さんに促しますが思い出したらぜひ実践してみてください。
もちろん、ピアノ以外の緊張にも有効です。
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